野生への第一歩
2011年11月02日 | キャンプ, ソリア, パンプローナ, 自転車の旅 | コメントする
2011年10月26日~10月28日
スペインのパンプローナを出発です。パンプローナは牛追い祭で有名な場所で、まあ特に見るところもないだろうなという印象なので、1泊しかしませんでした。それにパンプローナに長居すると、数日間雨に巻かれて身動きが取れなくなるため、なるべく早く離れようと焦っていました。失敗しました。
キャンプ場はパンプローナの中心地から北へ10kmほど離れています。
越えてきた山
結局パンプローナはなにもありませんでした。素通り。
この日のコンディションはこの2ヶ月間で最悪でした。スペインに入ってから地形は山続きにも関わらず、木がほとんどないため風に晒されます。天気予報では暴風注意報が出ており、向かい風が絶えず吹いている状態。下りでも荷物がパラシュートのように風を包んで、スピードが15kmを切っている。朝の9時ごろ出発し、5時間走り続けたにも関わらず移動距離がわずか50km程度しか進んでいないのを見てもう駄目だと思った。
途中見つけた町で幸いスーパーを見つけたので、食料を買い込みます。
さらにちょっと進むとキャンプ場、迷わず曲がりました。
キャンプ場というよりも貸し別荘地みたいだった
一泊11.5ユーロ、相変わらず高め、Wi-Fiが使えるのは良かった
明日は雨なので、端の木の下に設営
わずか2kmの距離にスーパーがあるのは助かります
そろそろガスが切れるので補給したいのですが、規格が違うものしか扱ってない。EPIガスはスペインでもレアみたいです。
海産物の量り売り
買ったパンケーキ
ガスが少ないので、電気ポットでパスタを茹でます。
ソースと具は瓶とビニールごとポットで茹でておきました
具とソースを鍋で軽く火を通して、茹でたパスタにかけて出来上がり。
ソースは旨みが足りなかったので味の素で調整、んまかった。
2泊して出発です。
ちなみにスペインの郊外は工場だらけ
平原に点々と山があります
その山を登ったり下ったり
今日は追い風、すいすい進みます
ロマンを誘う廃墟、廃墟キャンプとかしたい
さりげなく標高600Mもあるみたい
運が良かった、雑貨店で肉とパンと牛乳とオレンジジュースを入手
羊の群れ
またしばらく登りが続きます。
完全に高原ルート
点々とこういった廃墟がある
できれば丘の上にある天井の崩れた廃墟の間とかにテントを張りたい。焚き火とかしたり、景色を眺めたり、敵が来ないか見張ったり、そんな妄想ばかりしていた。
Agredaとかいう田舎町、
っていうかゴーストタウンかと思った
観光マップ、行く先にキャンプ場がないことを知り絶望
そのまま進みます、水は買わなかった
牛
結局水も入手できず、そのままキャンプ。
一応ストックが1.5リットルとオレンジジュース、牛乳が1リットル以上あるのでなんとかなる。
ガスがないので焚き火です!
前日の雨のせいか火起こしの才能がないのか、全く燃え上がらない。燃え上がってもすぐに消える。時間が経つ一方。
結局ガスに頼ることに。ニンジンなしのカレーです。
この日は結局、自転車旅行初、シャワーなしで寝ることになった。汗でシャツがべたついて気持ち悪かったです。体感温度も狂うし、やはり健康のためにはシャワーの必要性を感じた。
今日の移動距離は100km、まだマドリードまで250kmあります。このまま山道が続くにしても、もう野宿を何日も続ける気力も物資もない。スペインに入ってからスーパーは数えるほどしか見ておらず、食べ物の入手は極めて困難。しかも明日は土曜で、明日中に水と食べ物を入手できなければ明後日はない。ここまで来て最大の危機感を感じていました。