急がば回れも限度がある

2011年10月14日 | キャンプ, コブレンツ, トリール, 自転車の旅 | コメントする 

2011年9月29日~9月30日

自転車旅行をしてきて学んだことの一つに、急がば回れという言葉があります。全く持ってその通りで、直線距離だと近いですが、山に阻まれ思わぬ時間を食ったりと、返って遅くなることが大半です。

今回のルクセンブルクまでの道のりも、高い山が無数に立ち塞がります。ルクセンブルクは歴史上で深い渓谷に阻まれているおかげで、他国の侵攻を防いできたと言われるぐらいです。ビンゲンのツーリストでも、その自転車で山越えとか無理だよと言われたぐらいなので、大人しくライン川とモーゼル川を迂回することにしました。

さすが川沿いということもあり、湿気が多く結露の掃除が大変でした。結露とは、夜間に湿気を帯びた空気がテントの屋根に水滴を作る現象を言います。酷い時は雨が降っているみたいにテントの生地がびしょ濡れになります。ちなみに管理人の結露対策はひたすらタオルで拭くことです。対策もなにもありませんね。

St.Goreという村を出発。

入り江の船置き場

今日は霧が出ています

ルクセンブルクは西ですが、北へとぐんぐん進みます。

飛び立つ鳥の群

これはどう見てもうんこですここでうんこするなってこと?

道間違えた

コブレンツにやってきました

ここ

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コブレンツはライン川とモーゼル川が重なる場所にある美しい町です

ゆっくりしたいのも山々ですが、とりあえず補給します

歩行者天国

スーパーはどこだ

えーっと

アウトドアショップで見つけた補給物資。ミリンと醤油を入れるプラスチック瓶を入手しました。重いガラス瓶とはさよなら

チーズケーキ、1個たったの1ユーロ!まあまあおいしい

オレンジジュース1リットル、牛乳1リットルを入手して出発。まだ今日は80km以上走ります

高所恐怖症の人は駄目な橋

古い関所です。

ちなみにモーゼル川は緩やかな登りで向かい風、ペースが若干落ちます

景色は相変わらず最高

ダム

ただ延々と平地を走るのも結構足に来ると思った

目的地のトリールまで88kmあるって書いてあるけど、サイクリングロードだと40%増しです。

遊覧船

途中小さな町はあるけど、スーパーはない。補給しておいて正解でした。

人通りが多いとちょっと疲れる

キャンプ場が近くなると、すれ違うor追い越す自転車が多くなります

丘の上で一休み。もうじき日が暮れる

キャンプ場ありました

ポツンと川原に設営

カレータイム

肉はソーセージで済ませた

フランクフルトで入手したゴールデンカレーです

できた!正直ソーセージは余計だったでもうまい!

結露の掃除に時間をとりながら、今日も出発です

後になって写真を見て思うけど、やっぱり凄まじく景色が良い

要サングラス

途中の小さな町

川を逸れて畑を進むこともあります。

音楽でも聞きながら

のんびりと

そろそろトリールかな

着きました、トリール

ルクセンブルクの国境手前にある町です

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当然ツーリストオフィスもあるので寄ります。スーパーの場所を聞く観光客

なんて門だろう

日が低い

おやつです

市場があります

栗が売ってる

長居はせずに出発

すぐ隣のKonzを通り抜けた国境手前最後のキャンプ場

水場のすぐ目の前に設営、よく人が通るので、ハローハロー^^言ってました

そしたら向かいのキャンピングカーのおばちゃんにポテトチップスとプリンをもらいました。

夕飯

朝起きたら別のおじさんにコーヒーをご馳走になった。そんでもって昨日のおばさんにキャンピングカーに招待されて朝のティータイム、旅の話をしました。初めてキャンピングカーの中を見たけど、設備にはビックリしました。水道ガスベッドはもちろん、冷蔵庫まで付いているとは・・。

ここにいるのはドイツ人だけじゃなくて色んな国の人が集まってきているとのことです。ちょっと不思議な気分。普通はキャンピングカーや車を用意してやっとやって来れるような場所に、自転車一台と体一つで来てしまったのだから。ひたすら節約は続けているけど、そう言った意味では最高の贅沢なのかもしれない。

旅は孤独ですが、たまにこうやって出会った人たちの温かみというか、身にしみるものがあります。なにともあれドイツでは最高の1日を過ごすことができました。このブログを書いたのは10日以上も後のことですが、今思い返すとライン川~モーゼル川のサイクリングはこの旅で最高とも言えるぐらいの時間を過ごしたのではないかと思います。