ダウンヒルおもしれえぇぇwww

2011年07月13日 | ダウンヒル, チェンマイ | コメント(3) 

チェンマイはバンコクからの鉄道、空港が完備されていて、周りに自然や観光資源も豊富なことから、完全に観光地からされています。町のいたるところにホテルやゲストハウス、欧米人向けのお洒落なバーやブティックが並んでいます。

大抵のゲストハウスにはこのようにパンフレットの棚があって、そのままツアーを申し込めるようになっています。

どれも数千円からで、長いものになると3泊4日14,000円トレッキング&村ホームステイなど、充実したプランもあります。有名どころだとエレファントトレッキングや村訪問、ラフティングなどがあり、6年前に訪れた時も行っています。それ以外にもロッククライミング、滝登り、洞窟探検、射撃ツアー、ATVツーリング、マウンテンバイク~ダウンヒル、ホワイトニング、美容など、レジャーに溢れています。

地球の歩き方などのガイドブックに頼らないで、現地のツアーを探せば思わぬ発見があるものです。日本では数万円かかるようなレジャーを数千円程度で体験できるのだから、行っておいて損はありません。バックパッカーとしては1日の観光のために5,000円以上も費やすのに抵抗はありましたが、パンフレットを手にした途端予算なんてどうでもよくなりました。

一番気になったのがダウンヒルというスポーツです。ヒル(丘)をマウンテンバイクでダウンするスポーツで、サスペンションのついた自転車で山をひゃっほーします。前々から気にはなっていたけど、初期投資で自転車が少なくとも10万円は必要とのことで、ためらっていましたが、これを気に行くことにしました。

ダウンヒルという名の林道ツーリングは退屈そうなので、一番難しいのはどれかと聞いたらこちらのプランを紹介されました。

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コースナンバー4
タイを含めて東南アジアで、最も長くて、最もエクストリームで、最高な秘境のコースです。上級者と熟練したスタッフと一緒に参加してね。

時間: 9:30~15:30、雨季決行
標高:スタート地点1600M~ゴール400M
距離:25km、3~4時間
コース:100%ダウンヒル、80%テクニカルトラック
レベル;good/excellent
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ワクワクしてきませんかしないですかそうですか。

迷いはなかった。即参加。朝にお迎えのトラックに乗りました。

乗り合わせた他の観光客は最初はみんな同じプランに参加しているのかと思いました。

ツアーのお店にやってきます。

参加者は合わせて40人もいるとのことで、普段の倍近く来ているらしいです。アジア系は他に2人しかいなかった。

お店で必要な道具を一通り無料でレンタルできます。ヘルメット、グローブ、エルボーパット、ニーパット、持っていない人はデイバッグと靴も借りれるようです。たまにサンダルで参加しようとする人もいますが、安心です。保険も追加で入ることができるらしく、60バーツで入りました。2000ドルまで治療費が出るらしいです。通常の旅行保険やクレジットカードの保険では、こういう危険なスポーツには適応されないので必須です。

一緒に水ももらえました。2リットルぐらいあったほうが良いと言われたけど、1リットルしか持っていかなかった。

トラックの屋根にバイクを固定していきます。

途中険しい山道でイタリア人もぐったり

コースは1~5で、参加するのはコース4です。

パスタ「どのコースに参加するの?」
管理人「ナンバー4だよ。」
パスタ「ダウンヒルの経験は?」
管理人「全くないww」
パスタ「OH…」
グラサン「はじめましてww」
管理人「うん、はじめまして。」
パスタ「グッバイwww」
一同「HAHAHA!!」

なんぞこのノリ

そんなにやばいの?山を自転車で下るだけでしょ??

\(^o^)/

終わってないよ始まりだよ

着いたらインストラクターのレクチャーが始まります。

参加するコースごとにグループになるよう言われ、ここでようやくナンバー4の参加者が自分しかいないことに気付くwww

レクチャーは極めて親切で、到って基本的なことを教えてくれました。内容を一部抜擢↓

・追い抜き、ライン変更の時は後方確認をするように。
・右レバーがリヤブレーキで左がフロントブレーキになっています。
・下る時は腰を後ろに引きます。前に加重しすぎると前転します。
・腰を引いた時に邪魔にならないようにシートは引くく調整します。
・ブレーキを強く握りすぎると、タイヤがスリップして止まりません。
・下りでフロントブレーキを強く握りすぎると前転します。

レクチャーが終わって、ようやくそれぞれにバイクが配られます。

1人だけリヤサス&ディスクブレーキ付きだったwww

ガンダムパイロットにでもなった気分、テンション上がります。後で聞いたけど、この自転車30万円ぐらいするらしい。

同時にスタッフにチェストガードも渡されたけど、リュックがひっかかって邪魔だからいらないって言うと、「マジで?」みたいなこと言われた。ちょ・・段々不安になってきたんだけど。

配られたバイクを軽く試乗して、ブレーキのチェックや調整をします。

一通り準備が終わったところでグループに分かれて、1列になってコンクリートの道をスタートしていきました。最後のグループが出発して、取り残される管理人。

ショボーン(´・ω・`)としていると、さっきまで乗り方をレクチャーしていたおっちゃんがおもむろにプロテクターを装備し始めました。

「ちょっと待っててね。」

待ちました。おっちゃんが先導してくれるみたいです。というか、このおっちゃん乗れるの?

出発です。みんなが行った方向と逆の山道に入っていきますwww

道はいわゆる登山道みたいなところで、段差はあるし木の根っこもあるし、水が通ったわだちもあるし、岩もあるし、危ないところはブレーキをかけながら慎重に進み、路面が綺麗なところは一気に降りていきます。口を開けて声を出しながら走ると多分あばばぶあぶあばばあばぶばばぶばってなるイメージだけど実際やると舌を噛むので注意。

一旦コンクリート、300Mほど峠道を下ったところで、路肩のガードレールを乗り越えていきます。

余裕があったら動画でも撮ろうと思ったけど、とてもじゃないが片手を離す余裕がない。

登る場所ではバイクを押します。

蜘蛛がいるけど見えるかな。

前を走るおっちゃんは顔に度々蜘蛛の巣が張り付くらしく、急ブレーキをかけるので、追突しないように距離を取ってた。

余裕がある時しかカメラが出ない。

こんな感じの山道を颯爽と駆け抜けていきます。

時折山が開けます

撮ってもらった

それにしてもマンツーマンとか贅沢すぎ

こんな感じで雨水が通って削れた溝になっているところもありますが、右や左に避けたり強引に溝にタイヤを入れて下ったりします。

スピードは出るところだと30kmほどです。

白い蝶がいっぱい飛んでるけどよく写ってない。おっちゃんと蝶、良い絵柄だったのに・・。

やっぱり長袖があったほうが良かった。枝や棘で擦り傷だらけになります。

竹やぶです。竹があるということは、結構下ってきたみたいです。

口笛で鳥と話すおっちゃん。おっちゃんは妖精だったみたいです。

出発)(V≧∇)超楽しいwww

誰かが切ったみたい。おっちゃん残念がってた。

アドレナリン全開、膝でフレームを寝かせ、カーブにタイヤを食い込ませて左右に旋回する時とか最高に楽しい。

こんな感じのガレ場も走れます

着いた臭いがする

平坦になってきた

ようやく空が見えました

民家の脇から道路に出ます。

少し走り

レストランで食事、カレーヌードル

おっちゃん、8年前まではハワイにいたらしい。

ネパールもよく行ったらしいので話を聞いたけど、やっぱり8月は無謀だって言われた。雨季なのでまず景色は望めないし、この時期行くならネパールの西部なら雨が少なくて良いらしい。

迎えが来たので積みます

サスペンション、良い仕事をしてくれる

一番乗りに店に戻ってきたらしい

おつかれさま

おっちゃんのトラックで宿まで送ってもらいました。

すっかりおっちゃんの冒険になってしまいましたが、以上で終わりです。

ダウンヒルバイクはエンジンのついていないモトクロスと言われるだけあり、想像以上の性能でめちゃくちゃ楽しかったです。ハイスピードからのブレーキも急にかかるようなものではなくバランスが良く、バイクを寝かしこむとターンもクイックで、性能任せで行ける感じでした。

最初は心配していたコースもさほど難しくはなく、ラインと加重さえ間違えなければクリアできるようなコースでした。最も急な場所でも30度程度、タイヤを傾斜に押し込むイメージでしっかりブレーキをかけて減速していけば問題ないです。段差も最大で50cm程度なので、無駄に減速しないで前輪を持ち上げるイメージで突っ込めば前転しないです。やっちゃいけないのが足を着くことで、ペダルから足を外すとバランスが取れなくなります。ガレ場ではトライアルをイメージして下るといいかもと思ったけど、そもそもトライアルなんてやったことある人はいないだろうし参考にはならないかもしれないし、そんな危険なスポーツやってられっかーなんて思う人が大半だと思う。

スポーツとして楽しむことが目的だったので、景色はあまり良くなかったけど、東南アジアを訪れてから一番楽しかったかも。この歳になってこれだけエキサイティングできる趣味に出会えるとは思わなかったです。日本に帰った後は自分のバイクが欲しい・・とかフラグを立てるのはやめにしておきます。

今回の場所はGPSでログを取ってありますが、おっちゃんとしてはあまり人が来て有名になると自然に優しくないしその通りなので、公開は控えておきます。興味がある人はツアーへご参加ください。