ホームステイとボランティア
アジア > ネパール > カトマンズ | 2011年08月22日投稿
2011年8月14日~8月17日、ネパールカトマンズの空港近くの日本語学校に先生のボランティアをしにいった日本人の話です。
最近記事が手抜きになってるんじゃないか??という疑問を抱く人にあらかじめ言っておくと、ただあまり動き回っていないのでネタがなくてドラクエに忙しいだけで、またカトマンズを出たらたくさん写真を撮ると思います。
今回のホームステイはシンハルツアーの社長さんの紹介で行くことにしました。さすがに素性の知れているツアー会社の紹介なので身包み剥がされてギャフンなんてこともないので身も心も無防備にして行ってきました。
どういう仕組みかというと、私日本語教える。ご飯食べれる。寝れる。お金かからない。物より思い出。相手も給料いらない。日本の話聞ける。というWINWINの関係を築けるいわゆるボランティアの究極形態です。
管理人は普段はボランティアというものに縁も興味もありません。まして自分の資本や労力を無償で見ず知らずの他人に提供するなんて到底できません。けれどご飯がただで食べれて、寝床もタダというなら話は別です。
恐らくは授業のゲスト的な扱いになるだろうし、肩の力を抜いても問題ないだろうぐらいな気持ちで行ってみることにしました。
どうでもいいけど23kgのバッグを背中に背負って2人乗りは死ぬほどきつかった。発進の時マジで後ろにひっくり返りそうになる。
4階建てで1階と2階は別の家族に貸しているみたい。結構な裕福な家です。
部屋、広い!管理人以外にも以前ボランティアに来た日本人がいるみたい。
のんびりする暇もなく日本語学校のビルまでやってきました。徒歩で10分ぐらい。
目の前は空港、頻繁に飛行機が行き交う雑音で授業が中断される。
今日は日曜日なので、生徒はチラホラしかいないらしいです。インドラさんの娘の長女が先生の手伝いをしているらしく、教室に手招きされました。
「自己紹介してください。」
「えっと、こんにちは。日本から来た・・」
「日本語分からないので英語でお願いします。」
「アイシーww」
そもそも日本語を学ぶための学校なので、日本語が通じないらしく、授業は全て英語でやった。生徒の回転も早く、数ヶ月で最低限の日常会話を覚えたら日本に行くらしいので、先生以外で熟練した日本語を喋る生徒はいなかったです。
初日は日曜日なので講義は1時間で終了ずっと喋りっぱなしだった。結構しんどい。
それから次の日も教室に向かいました。今度はある程度基本的な日本語が身に付いている生徒のクラス。でも基本は英語で授業です。
先生もいたけど結局2時間放り投げられたので喋りっぱなしだった。ゲスト的な位置で脇の椅子に座って必要な時だけ質問に答えたり解説したりする生ぬるいものを想像していたが甘かった。明日からは事前に話すネタを準備する必要がありそう。
これでたったの50円!しかも普通にうまい!
まさか海外でしかもネパールでコージコーナーレベルのケーキが食べれるとは思わなかったちょっと遠いけどこれから毎日通う!
夕飯です。なにかというと、これからテンプラを作るとのことです。
「野菜と食材は用意するから調理は任せるよ。」
「いいけどテンプラなんて作ったことないよ。」
「ハハハ、」
作り方は知っている。野菜になんかの粉をまぶして300度に熱した油でさっと揚げてクッキングペーパーで油を切って出汁と大根おろしで食べるだけだ。
問題はなんかの粉だ。インドラさんが自信満々にバターパウダーだよ!と渡してきたけど合ってるのかこれ?しかもせっかく大切りにしておいた野菜も目を離したら細かく切られていたしこんなんで大丈夫なのかと不安を胸に、とりあえず渡されたバターパウダーなるものをまぶす。
ジュワーとそれっぽい感じに上がる。あと豆腐も渡されたけど味噌も醤油もないのでそのまま油に投下。
揚げた野菜に衣がついていない。おそらく粉違いだ。根本的ななにかが違う。
さすがに調味料も塩だけだとアレなので、塩と砂糖とインドラさんが入手したSOYBEANソースとかいう怪しいのと味の素を混ぜてそれっぽいのソースを作って、それに付けてモグモグと食べる微妙な2日目の夕飯が終了した。
3日目は日本の年中行事と宗教行事について話した。真面目に話した。
ネパールにもバレンタインデーがあることを知った。そしてチョコとか男女とか関係なく贈り物をするらしい。
わんわんお、こんなぬいぐるみでも犬エネルギーが補給できるからすごい。いっそ犬中毒の人は持ち歩いたほうがいいかも
4日目はiPadを使って日本の写真を紹介しました。幸い前の携帯や古い写真が入っていたので、ネタには困らなかった。講義時間を30分ほどオーバーした。
以前作った名詞を配って、さようならしました。何人かからまたコンタクトをもらいました。またいずれ会えるといいです。
インドラさん、優しいお母さん、やんちゃな2歳児に三女、いつも無関心だけど密かに気を配ってくれるおばあちゃん、ここには写っていないけど長女と次女、本当にお世話になりました。
インドラさんが風邪をひいたのでタクシーでタメルに帰りました。
今までの旅行だと、きつい移動に耐えながら、汗をかいて、良い景色を見て、満足して寝る・・の繰り返しで、自分が成長したというよりも思い出が増えたという感覚ばかりでしたが、今回のホームステイでは自分の中で何かが成長したような実感を感じた。
実際のところは講義以外に家で過ごす時間はDS三昧で「こいつゲームばかりだなwww」という印象を与えていたことだろうけど、仮にボランティアであっても先生という仕事を引き受けたからには給料をもらって仕事をしている時と同じようにちゃんと準備をして全力の70%ぐらいで頑張った。4日目が終わった時には適度な充実感と満足感と達成感がこみ上げてきた。普段慣れていないことを成し遂げたということもあるのだろうけど、自分の中に小さな可能性が増え、それが成長を実感させてくれた。
例えば、ここに残って日本語の先生を続けるという選択肢もあった。その場合、このカトマンズには数年後、全く違う自分がいる可能性があったと考えるとやっぱり旅は面白いし、世界の広さと可能性をつくづく実感させてくれる。
ホームステイの記録はこれで終わりです。まだしばらくカトマンズで沈没しているので、また次回投稿します。
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コメント
コメント(2) to “ホームステイとボランティア”
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向こうは歓迎のつもりかもしれないけど、あれはほとんど罰ゲームでした(笑)
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