ワイルドトラベル
2012年05月14日 | アントファガスタ, カラマ, コピアポ, バイクの旅 | コメントする
2012年5月6日~5月10日
無事にボリビアからチリへ入国しました。不安なことと言えば、バイクのマフラーが折れていることと、当初チリは1週間程度しか滞在する予定がなかったので地球の歩き方など情報を持っていないことです。けれどヨーロッパの時もろくに地球の歩き方もなく、ネットで地図を入手して自転車旅行を完遂しました。基本前向きなのでどうにかなるだろうと強引に進んでいくことになったら5泊連続で野宿することになったワイルドな5日間です。
ワイヤーが飛び出してくるのでその度にマイナスドライバーと石ハンマーで詰め込みます
チリのガソリンは他の国に比べて高めです。オクタン価93、日本のレギュラー相当が130~140円ほど。まあまだ日本よりは安いようです。
適当に入ったホステルに値段を聞く。35000ペソだよと言われる。久々に来たのでピンと来ない。レートを調べて計算してみると6000円、「え?」と声が漏れそうになる。それから絨毯爆撃式に片っ端から値段を聞いて回るが、カビ臭いネットもなにもない安宿ですら2500円~とか。2500円と言えば、南米に滞在している間の1日の想定予算です。ただ寝るためだけにそんなにかけることはできません。
表にバイクを止めてローカルレストランで夕食、キャンプで使う水道水を分けてもらいます
街中で野生のWi-Fiを見つけ、GoogleMapのキャッシュをゲット、生存報告完了
さすがに2泊目なのでシャワーキット使った。
遺跡と廃墟の違いってなんでしょうね。
この直後トラブル発生。走行中、ガクンと車体が揺れ、バイクの尻側が落ちる。変なものでも踏んでタイヤがパンクでもしたのかと一瞬思ったが、リヤタイヤがロックしており滑っている。チェーンが切れたのだろうと思いつつ、路肩でバイクを停止し、見てみるが一見タイヤもチェーンもなんともない。
スイングアームとはバイクの後輪を支えるアームのこと。太めのシャフト1本でフレームと繋がれており、このシャフトの角が折れて、ボルトが吹っ飛んでしまったらしい。
折れているのは端っこだけらしい。折れた部分が潰れており、戻すのに1時間ほど格闘する。
なんとか戻ったので、もう一度すっぽ抜けないようにそこらへんの木材と針金で固定します。
管理人にとっての十字架です。ヨーロッパを自転車旅行していた時のデジャブが起きる。
バイクを点検してたら問題箇所を発見。
昨日スイングアームのシャフトが折れたためベアリングが破損し、フレームを摩擦して削り始めています。シャフトの中心部が左下にずれているのが分かると思います。このまま削れ切ってフレームを抜けると、いよいよ走行不能に。とりあえず摩擦を軽減するためチェーンオイルをまめに塗りこむことにした。
TAL TAL、キャンプ場があるみたいだけど、本道から20km逸れるからめんどい
パンの砂糖国立公園ってすごい名前ですね。地図で見たら緑になっているから期待したが、なにもない砂漠でした。
SOSの電話がありますが、多分スペイン語でさっぱりでしょう。
良心的です。そもそも日本だとバイクと軽自動車の高速料金が同じとかぼったくりすぎです。主に道路を損傷させ、渋滞を作るのが自動車だと考えると、料金の相場はこれぐらいが適切なのではないだろうか。バイクは事故が多い?事故が起きても、道路を塞いで渋滞を作るのは自動車だと言い訳しておく。
Copiapoで買出しと昼食、このしょぼい食事で600円っていうのもなんかな・・。
トラックの運ちゃん向けらしい。外国人バイカーを珍しがって声をかけてきました。
この日の夜はやたら冷えた。おまけに結露がかなり出たので、次の日出発が遅れた。
マフラーに詰め込んだワイヤーがすっぽ抜けたり、誤魔化し誤魔化しの整備で大忙しです。
結局300kmガソスタなく、予備ガソリンを使うことに。距離メーターも壊れたので正確な距離は分からず。
久々の宿です。値段は8000ペソ、1400円ぐらい。ちょっと高いけど予算の範囲、ようやく一息つくことが出来ました。