ゴール

2011年11月03日 | キャンプ, ソリア, マドリッド, 自転車の旅 | コメント(3) 

2011年10月29日~10月30日

スペインのソリア東部の山道を出発です。CL-101という自動車道を10kmほど入ったところからスタートです。

前日はシャワーも浴びず、そのままの格好に上着とズボンを重ね着して寝袋に入っていたため、出発で着替えに手間取ることもなく、結露もなかったためスムーズに出ることができました。

最後のルート、一部ばぐってるけどこんな感じ

大きな地図で見る

1196Mとは標高でしょうか。通りで寒いわけです。

空は曇っているけど、空気は澄んでいます

やばい見晴らしが良い

ほぼ無風、やや下り、起伏はあまりなく非常に走りやすい

景色は最高でした。果てしない大地の上にいるようなフワフワした感じ。

カメラがiPhoneなのが残念。パリでバッテリー盗んだ奴まじで許さん。

ゴマラとかいうゴマちゃんとモスラを合わせたような町。

何十kmも前から頻繁に標識が出ていたからどれぐらいの規模かと思ったら・・

道端の高山植物

ソリア南にあるアルマザンという町に到着です。

今度はちゃんとした観光地だった

ツーリストオフィスもあります

食料を求めて町を駆け回ります。

パン、牛乳1リットル、オレンジジュース1リットル、水1.5リットル×3本、レトルト食品×2、

ここはドーナッツ担当、別にうまくはなかった

町の出口にスーパーあったorz 今まで駆け回った時間って・・

南西に進みます。風が吹いてきたけど今日は追い風

途中休憩

ドーナッツとフランスパンをかじります。パンはちぎる派?切る派?と聞かれたら、かじる派と答えるワイルドな人になりたい。

もう200kmは切ったのだろうか

今はまだゴールが見えない

小さな町の入り口にはこのような白線が引いてあります。

車が通るたび、楽器のようにゴトゴトと音が鳴り、住民に接近を知らせてくれるみたいです。

また一休み

苔、浅間山っぽい

走行距離135km、夕方5時半、そろそろ良い時間です。

浅間山の高原でキャンプしているみたいな感じ

今日こそリベンジ

やりすぎた!燃えすぎ!

レトルト食品を暖めます、思ったよりも火力が強く、あっという間に温まる。

置き火になったところでもう一つも暖める

全然足りない。むしろこの火力ならご飯も炊けるのでは?再び枯れ木を集めるため森を歩き回ります。

左ご飯、右はただの水

見事に焚けました、紅茶も淹れられた。ちなみにおかずはないのでバターと醤油のみ

ご飯を炊く時は蓋を開けるなよとかおばあちゃんは言いますが、焚き火だと火加減の調整が難しいので、たまに開けて炊き具合を確認すると良いです。

鍋底は案の定悲惨なことに

これだけ火力があればカレーもできそう。最後の最後になって、ややリアルなサバイバルをした気分です。あと1ヶ月もこの旅行を続けていたら、狩猟とかしていそう。

日が沈みます、お腹も膨れて眠くなってきた

そのまま次の日です。ハドラケという谷間にある町を通過します。

スペイン、ヨーロッパに関わらず、恐らく全世界に当てはまると思うのですが、山岳地帯では谷の間に町や村が作られる傾向があります。理由は簡単、風を凌ぐことができて比較的気温が安定していることと、谷間には水源があるからです。それでもってその村を繋ぐ道ができ、それは自動車が通るような道路になって、今そこを走っているわけです。なので村を通過するたびに深い谷を下ったり登ったりと面倒くさい。

町の反対側まで登ります。まさか景色の果てにあった山の裏側まで登らされるとは思わなかった

まだまだ登った挙句、広大な台地の上に到着です

ここからまた平野が続きます

遠くに見える山も

あっという間に目の前です

旅の終わりを感じます。

多分このままゴールしたら最高な気分なんだと思う。多分自分が幽霊だったら、その瞬間成仏できるぐらい。

グアダラハラというインドにありそうな名前の町に着きまいた。

マドリッドまでの道は高速しか見当たらない、陸の孤島のような場所です

住宅街をうろちょろしていると、野生のWi-Fiを見つけた。

GoogleMapのキャッシュをダウンロードし、無事にルートを確保できました

あとはポケットに入れた携帯を頼りに迷路のような道を進むだけ

ラオスで見たのと同じものが・・懐かしい

結局鉄道には頼らなかったな

どこだここ

標識はあるけどこの先は高速です

コンパスに頼って進むけど、どう見ても車道じゃない

途中何グループもマウンテンバイクとすれ違います。どうやら地元民にとって有名なサイクリングロードみたいです。

どう考えてもジャンルが違います

やっと舗装路に出た

大きな塊のような荷物を積んだ自転車を押している東洋人を見て、マウンテンバイクのにーちゃんたちが面白がって話しかけてきます。

落書き多い

銀のうんこです、スペインのロータリーはしばしば真ん中に変なオブジェがあります

こちらは日時計

日曜の奇跡、管理人にとってはクリスチャンの十字架のように神々しく見えます

久々のハンバーガー、夕飯はバターライスのみを覚悟していたから助かる。スペインのマックはWi-Fiも使い放題

飛行場が見えてきた。

数キロも離れない場所にキャンプ場はあります、無事に到着。

到着するやいなや、チェックインの手続きをして、設営して、晩御飯の支度をして・・、明日以降の予定を組み立てていた。

走り終えた自転車は最初から日本に持って帰るつもりでした。4000kmを走り終えた自転車は傷だらけで、スプロケットは角がすっかり取れ、チェーンはいつ切れてもおかしくない状態で、何年も乗り続けたかのようにボロボロです。それでも愛着はあるし、元々5万円ぐらいする自転車なので、モノとしても結構良いし、直して乗り続けたい。それに眺めているだけで、今後何年、何十年って経って良い酒の肴になると思う、酒飲まないけど。

一時帰国する際には飛行機で運ぶ気です。乗る際に自転車を預ける手続きとか、自転車の輸送バッグの入手、自転車の分解方法とかやらなければならないことがたくさんあって、とてもゴールに感動する余裕はなかった。

なにともあれ、これでヨーロッパの自転車横断の旅は終了です。多少の事故はありましたが、無事に到着しました。当初はイタリアベニス→ローマも続けてやる予定でしたが、この時期寒くてマジで死にますなかったことにしてください。

これからマドリードを観光して、まだ記憶が薄れないうちに自転車旅行についてもまとめの記事を書きたいです。

それでは。



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