ポタリングする
2015年08月22日 | 旅行の準備, 自転車, 装備・小物, 雑談 | コメント(1)
すっかり旅欲がなくなった今日このごろ。
毎週火曜のNHK「世界ふれあい街歩き」に満足して、旅した気分になっています。
海外へ行くとなると、お金や準備や情報収集や事故やトラブル等々、余計なことばかり考えてしまい、すっかり守り思考の中年街道まっしぐらです。
無感動な日々。
行き先はナビが教えてくれるし、メシは何食っても無難にうまいし、決まった場所で寝る。
地図にもない広大な道に立つことも、クソまずいメシに吐きそうになることも、宿が見つからず野宿することもない。
そういった日々を面倒くさがる自分と、懐かしいと思う自分が7:3ぐらいのダメっぷり。
このままじゃまずい・・・。
近場でもいいから海外へ行くか。
ということで、3割ほど残っている冒険心を焚きつけるため、旅のプランを考えることにしました。
けれど正直なところ、「世界ふれあい街歩き」みたく、丸一日海外の街を歩きまわるのはしんどい。
現地語を話せるわけでもないし、現実ではTVのように深く入り込めるわけじゃないし、一人で歩くのはそれなりに物騒なものでもある。
どうせならバイクや自転車で颯爽と街を回りたい・・・なんて思って色々調べていたら、「ポタリング」なんて単語が目に留まった。
どうやら、バイクやら自転車でぶらぶら散歩することを言うらしい。
さらには飛行機や電車で折りたたみ式自転車を輸行して、旅先の街で乗り回すスタイルがあるとか。
ピッタリじゃね?
自転車の輸行は一度経験しているし、折りたたみ式自転車なら飛行機でも簡単に運べそう。
輸送中に壊れたり盗まれる精神的ダメージを抑えるため、3万円ぐらいの予算で探すことにした。
FIAT AL-FDB140、ブランドはFIATだが設計は折りたたみ式自転車の大御所DAHON、工場は中国。。。
重量はわずか9.1KG(実測)!
10KGを切る折りたたみ式自転車となると、BLOMPTONやら10万円を超える一級品が当たり前の中、3万と破格。非常に評判も良く、軽量折り畳み式自転車の定番らしく人柱が多いため改造しやすいとか。
ちなみに簡単な整備をしてくれるということでヨドバシカメラの通販で購入。
どう見てもずれてるチェーンライン、チェーンとスプロケットがこすれているらしい。
試しに乗ってみたところ、ママチャリはおろか、子供用自転車にすら抜かされる始末・・・。
シートポスト(シートを支える支柱部分)が短いため、シートを最高に上げても膝が曲がりポジションが取れない・・。
クランク回りも重く、ホームセンターで買ったママチャリ以下の走行性能・・・。
というわけで、改造。
まずはペダルとクランクとBB(ボトムブラケット)を外しマッスル。
他にも軽くて安いBBはあったが、頑丈でスムーズらしい。
AL FDB-140のカスタムでは最もメジャーなクランクだとか。
これだけで1091g→801gと300g近い軽量化。
ちなみにカプレオはワン(BBのふち)と接触するため、103mmのBBには付きません。
なお、チェーンリングはクランクの内側に付けないとチェーンのガリガリ音は直らない模様。
さらにチェーンラインを追求したい場合は、チェーンリングボルトをシマノのトリプル用に交換して、内径10mmのスペーサーを挟むと良し。スペーサーが見つからなかったので、とりあえずはスプリングワッシャーで間に合わせる。
家庭の事情で買ったディスクグラインダーで仕上げ、錆止めとラッカーを塗っておしまい。
楽輪舎で買ったリアキャリアと泥除けを装着
キャリアはシートポストに装着するタイプがあったが、アルミ製326gと軽量の上に頑丈なためこちらを選択。
テールランプは「UNICO(ユニコ) AKSLEN TL-62S」、リアキャリアに装着できる上にまぶしいほどの明るさ。
こちらもアルミ、312gと軽い。
装着するには左右のステーを逆につける必要あり。
さらに写真のようにぴったり装着するにはステーのボルト穴を加工したりと調整が必要。
シートポストも600mmに交換、ワンタッチで盗難可能なので下部に穴を開けて盗難防止の南京錠
サドルバッグ「トピーク ウェッジドライバック(クイッククリック)Lサイズ」
サドルの真下につけるため、完全防水のものを選択。
中を開くと左右にネットがあるため、鍵や携帯も収納可。
ちなみにどれぐらい収納できるかというと、下の写真のとおりスニーカーがすっぽり収まるぐらい
その他いじった場所
・折りたたみ式ペダル「WELLGO FP-7 アルミ折りたたみペダル」
・「ユニコ どこでもケージホルダー」
・ライト「キャットアイ VOLT300」※写真なし
・ホイールのたわみ修正
・左右のブレーキ入れ替え、グリスアップ
・ハブのグリスアップ
もろもろの装備を含めて、9.1kg→10.3kgの軽量化に成功!
ぐらつき防止に100均の結束バンド
肝心の乗り心地はというと、ペダルに足を置くだけでスイスイと進む高級自転車の乗り心地。
少なくともママチャリよりは乗りやすく、多摩川の道を30KMほど走ってみても、時速20KM程度で巡航できる模様。
テンション上がってきた!
結局、自転車本体3万円に加え、改造やら装備やらで合計6万円を越えてしまったが、海外で乗り回すには十分すぎる性能に仕上がりました。
フロントの荷台にバックパックを固定すれば、近場なんて限定しないで世界回れそうです。
いっそ荷台にテントや寝袋を積んでプチ自転車旅行も?
・・・なんて妄想したが、キャンプ道具だけで10KG近く荷物が増えるので、それはまたそのうちってことで。
そんなわけで、とりあえずは9月の出発を目標に、東欧あたりを1ヶ月かけて回ろうと思います。
以上、3年ぶりの更新でした。