マレー鉄道の旅 バターワースからバンコクへ

2011年06月15日 | バンコク, ペナン島, 鉄道の旅 | コメント(7) 

6月13日から6月14日にかけてのマレー鉄道で、マレーシアのバターワースからタイのバンコクまで1000km近い距離を一気に移動しました、日本では新幹線が主流になってからは寝台車というものがなくなり、すっかり乗る機会がなかったのですが、マレーシアではいまだに健在です。しかも20時間という時間をかけて移動するにも関わらず、料金はわずか2800円という安さです。

マレー鉄道は昔初めてタイに行った時、ケチって3等席を買って地獄を見た思い出があるので、良い印象はありませんでしたが、寝台車は快適だという話を聞いていたので、楽しみにしていました。

とりあえずは軽く朝食。

現時点での所持金。13リンキッド(364円)と以前の旅行で余った」40バーツ(150円)程度。それにアレと水1.5リットル。

ペナン島からバターワースへ向かうフェリー乗り場の待合所。

待つこと20分ほどで搭乗が始まりました。ペナン島→バターワースの料金は無料です。

中は売店もあります。ここの売店でなんか買っておけば良かったと後悔したのは少し後。

外の眺め

バイバイペナン島。

遠ざかっていく。

15分ほどで対岸に到着。

フェリーが着くなり、カラスが乗り込んできて乗客の残したゴミを漁りに来ました。

ペナン島行きのチケット売り場。

壮大な旅の予感

5分ほど歩くとバターワース駅です。

中はなんにもない。僧がいます僧。

こちらマレー鉄道、ディーゼルエンジンの機関車です。後ろには2両しか繋がっていない。

中は広いです。1列に1人座ります。


トイレ

洗面所

世界の車窓からinマレー鉄道

お湯を使い放題だったので、キャメロンハイランドで買った紅茶を淹れてセレブな気分。

隣のマレー人のおばちゃんからもらったヒマワリの種。ハムスターじゃなくても食べます。

途中で下車して、マレーシアの出国手続きとタイへの入国手続き。マレーシアの出国カードなくしたけどなんとかなった。

ちょうど売店もあったので夕飯を購入。この時点の所持金は0.5リンキッドという奇跡的な使い果たしっぷり。

日が沈んできた。

乗務員のマッチョなおっちゃんがベッドをセット。上からガタンとラックのようにベッドが下りてくる。

あっという間にこんな感じ。

上段は少し狭いけど、十分足を伸ばせる。カーテンで区切られていて、右側には落下防止用のベルトがあります。
 

枕元にはライトと小物入れ、それじゃあおやすみ。

朝です。

平原だな・・

なにもないよ

またおばちゃんから色々もらった。雨とパウンドケーキ。5~6切れぐらい食べた後、思い出したかのように写真を撮った。

駅に止まると売り子が回ってくるので、焼きそばを買った。10バーツ(28円)

貧民街

段々都会になってきたなーっと思ったらバンコクだった。

マレー人のおばちゃんたち。旅の話をしたり、食べ物をくれたり、色々お世話になりました。地震の話では「家族は大丈夫なの?」とか、1人で旅していることを話すと、「気を付けてね」とか、「寂しくないの?」とか優しかったです。おせっかいなところとか、色んな食べ物を薦めてくるあたりとか、おばちゃん精神は世界共通なんだなって思った。

駅に着くなり、車両の中からシーツが放り出されてくる。

最初は2両だった客車がいつのまにか数十両に。たまに駅に止まってる時に、ガコンとか言って揺れてたのは連結していたみたい。

バンコクのフアランポーン駅(笑)

最初は1人での電車の旅となると、睡眠強盗やら置き引きやらが心配でしたが、周りの席も似たような観光客ばかりで、乗務員も頻繁に行き来しているので安心感がありました。ベッドも快適でよく眠れたし、色々と小さな出会いがあり、一人旅ならではの楽しみがここにはありました。

今回は運が良かったけど、寝台車は座席数が少なくて人気の車両なので、本来は余裕を持って予約を取ったほうがいいとのことでした。快適にのんびりとした旅をしたい人にはお勧めのコースです。



次の記事へ »