旅行のかばん選び

ブログ旅行の準備装備・小物  | 2011年05月13日投稿

以前に旅の持ち物について論じたことがあった。
南国を旅するだけなら、今でもデイバッグ一つでも十分だと思っている。

今回の旅でも、Ospreyの登山用バッグ(28リットル)で十分回れると思っていた。
実際詰め込んでみたところ、テントから冬の防寒着、コンロ、パソコンなど最低限の荷物を入れることはできた。

しかし登山やキャンプをするとなると話は別だった。
確かに詰め込もうと思えば、綺麗に並べて押し込んでいくことによって収めることはできるのだが、準備に余計な時間がかかってしまいます。それにバッグのスペック以上の重量を詰め込むことになるため、体への負担も大きく、疲れやすくなります。

先週の北アルプス登山は28リットルバッグと14リットルのウエストポートで突破はできたもの、今回の旅行で予定しているヒマラヤは、実に2週間ほど歩き続けます。無理です。素直に大きいバッグを買うことにしました。

気になったのは、まずはオスプレーのイーサー60、オーソドックスな登山用バッグで、大容量かつバランスも良く、下部のジッパーからも荷物の出し入れができる非常に使い勝手の良いモデルです。
もう一つがグレゴリーのバルトロ65、実際見本品に10kg近い錘を入れて背負ってみましたが、腰のベルトのフィット感が驚異的で、ほとんど肩への重量を感じさせません。イーサーよりワンランク上のクオリティでした。気になるのは、背中とパットの間のスペースがないため蒸れやすいことです。

両方とも容量としては十分で、登山する上では性能を発揮してくれます。しかし今回の旅行はあくまでも旅行、1年間を予定しており、365日中、山の中を歩くのはそのうちの14日足らずです。登山用のバッグは空港で預けた際に乱暴に投げられたり、長期間過酷な環境で振り回されることはあまり想定していません。ベルトや紐の部分が引っかかって破損する可能性もあるため、旅行メインのために高性能な登山バッグを持っていくのは気が引けました。

ちょっと探してみると、色々と良いものがありました。オスプレーから出ている、旅行特化のリュックサックです。

まずはメリディアン22、見た目はキャリーケースですが、リュックのように背負うことができて、背負ってみたところ、イーサーや他の登山バッグとさほど性能差を感じさせないぐらいの背負い心地でした。本当に馬鹿にできません。さらに着脱可能なデイバッグ(20リットル)を備えています。
もう一つがウェイポイント65、キャリーケースにはならないですが、着脱式のデイバッグを備えた大型のリュックサックです。

メリディアン22の車輪は羨ましいところですが、使う機会はあまりなさそうな点と、ウェイポイント65にスリーピングパットストラップが付いている点から軍配が上がりました。それに車輪だけで1.5kg重くなるのはいただけません。さらにピッケルまでつけれるらしく、今回の旅の用途からウェイポイント65圧勝。

 

早速入手しました。税込み24150円。

開けてみました。

ダサいww

ひっくり返すとまるでゴルフバッグのようです。側面と上部に頑丈な取っ手が付いているのがポイントです。普通のリュックだと、背中から下ろした後はバランスの悪い重りになりますが、これならちょっとした移動でも楽に運ぶことが可能です。

 

側面のチャックを開けると、リュックになります。空港で預ける時や、バスに積み込む時は閉じておくと賢明です。背面システムはイーサーと同じものらしく、パットと背中の間にメッシュの生地が入っているため蒸れにくいようになっています。腰のパットが幅広のため、フィット感はイーサーよりは好みです。

 

ジッパーの範囲が広く、中がパックリと開きます。サイドのジッパーからもアクセス可能です。底面にはスーツケースのように衣類の圧縮ベルトまでついています。

こちらのメッシュの内側には洗濯物が入れられるようになっています。

犬もこの通りすっぽり入ります。

全てのジッパーに南京錠をかける穴があります。

デイバッグはジッパーとベルトで固定されています。まるで子ゴキブリみたい。

一見シンプルなバッグのようですが、ポケットやジッパーが多数あって、小物や書類を整理して入れられるようになっています。機内に持ち込んだり、デイバッグとして普段使う分には十分な性能。デザイン以外は申し分ありません。

試しにテント、防寒着、冬山用装備30リットル相当を詰め込んでみました。

こうして見ると、なかなか機能的で悪くないような気がしてきます。実際触ってみた感触として、特に側面のパットの分厚さが頼りになり、ノートパソコンや電子機器を安心して収納できます。作りがシンプルな分、破損する箇所も少ない。

何年も世界を旅行している人の多くは、30リットル程度の鞄、もしくはキャリーケースで十分という人が多くいます。ヨーロッパの石畳程度なら、車輪で強引に引っ張って通過可能とのことです。今回の旅行では結局テントを持っていくことになり、しかも登山も想定しているため、結局は65リットルクラスのバッグを選ぶことにしました。

結局荷物の量は体力でカバーできるし、ちまちま荷物を削るより買いたいものを買って、大きなバッグに好きなだけ詰め込んで、あとは必死に背負って運ぶのも悪くないかな・・と思うこの頃です。

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コメント

コメント(1) to “旅行のかばん選び”

  1. Good point. I hadn’t thughot about it quite that way. :)

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