南米最後のバイクライフ

南米チリサンティアゴブログ旅のテーマバイクの旅  | 2012年05月18日投稿

2012年5月14日・15日

南米ツーリング最終回です。当初予定していたボリビアのサンタクルスを変更し、チリのサンチャゴまで南下することにしましたが、ボリビアを越えてからは道が良かったため早かったです。

当初22日にサンチャゴを出発する予定で、かなり日数が余ってしまうため、航空券の日程を変更するためにアメリカン航空に電話したところ、日程変更自体は無料だが、サンタクルス→サンチャゴの便をキャンセルするため125ドルかかるらしい。乗らないと自動的に後の便が全てキャンセルされる仕組みらしく、変更手数料が必要とかマジFAX。

チリに入国してから、バイクを売れないことが判明したり、物価が高かったり、航空券の手数料がかかったりと、潜在的なコストがかかっている状況ですが、どの道バイクはほぼ全損状態で売り物にならないし、野宿続きなので大して出費は変わらないと丼勘定で計算しています。

なにともあれ事前にアメ公に電話をかけていたため航空券がキャンセルされることもなく、あとは無事にサンチャゴに到着することを祈るだけです。

5号線尾南下、残り500km近く、バイクが走り切ってくれることを祈るだけです

道は相変わらず走りやすい

見るものはあまりないけど

それにしても料金所が多い

1回100円~300円ほど、サンチャゴまで5箇所ほどあっただろうか。四輪は3倍以上かかることを考えると安いですけど。

そろそろ太平洋から離れます

最後の給油、後は予備タンクだけで十分です

教会、勇者専用、管理人はノーセーブなので死んだらアウトです

事前に調べたけどPichidanquiにはキャンプ場が大量にあるらしい

案の定、海水浴シーズンは終わったので全部閉まっていました

No・Ju・Ku!

久々の森です

宿の冷蔵庫に肉を置き忘れていたことに気付き絶望

玉ねぎとジャガイモとニンニクを適当に入れたご飯。猫の餌かよと。

5月15日、最終日、残り180km

道には直売所が大量にあります

トンネルもある

残り30kmほどで折れたマフラーの支えていたワイヤーが焼け飛んで爆音を発し始める。

エキパイが抜け落ちるんじゃないか心配でしたが、修理を断念してそのまま走行。

少し迷いましたが、サンチャゴに着きました

以前泊まったのと同じ宿へ

これで南米のバイクライフは終わりです。

スイングアームもすっぽ抜けることなく、無事にサンチャゴに到着しました。チリに入ってから距離メーターが壊れてしまいましたが、総走行距離は7300km程です。当初10000kmを想定していたので、思ったより伸びなかったという印象でした。

7300km走り終えたバイクの状態ですが、途中所々述べている通り、酷い状態です。状態を箇条書きするとこんな感じ。

車種:Galardi GL150RR

<破損箇所>
・スピードメーター
・距離メーター
・タンデムステップのボルト折れ
・エキゾーストパイプの根元折れ
・エキパイのステー折れ
・スイングアームのシャフト折れ、ベアリング死亡
・スイングアーム根元のフレームの磨耗

一回立ちごけしただけでそれ以外の転倒はなく、この破損状況です。まさにチャイナリスクです。直せば乗れないことはないでしょうが、それなりに裕福なチリで、中華製のバイクをわざわざ直してまで使おうなどという物好きはいないでしょう。結局長く乗る場合は、高額だがほぼメンテフリーで走り続けられる日本車の方が安く済むということでしょうね。消耗部品も相当で、とにかく無事に走りきってくれたことに感謝です。残り数日間、街乗りに使った後、適当な場所で処分するつもりです。

今後現地でバイクを購入し、南米を横断したいと考えている人は無難に日本車の購入をお勧めします。完走した後になって言うと、中途半端な知識と経験で中華製のバイクに手を出すと痛い目に合う可能性があるのであまりお勧めはできないです。2012年時点の相場ですが、ブラジルホンダなどの125ccオフロードが23万円ほどで買えます。そこまで出せないのなら、タイホンダのCX110、スーパーカブみたいなバイクでもいいのではないでしょうか。

南米縦断ツーリングは今までのツーリングにない困難を体験しました。何百キロも続く砂漠や、標高5000Mを越える山、地平線まで続くダート等々、幸いなのが雨に一度も振られなかったことでしょうか。終わった直後の今では達成感や実感はあまりないですが、ヨーロッパを自転車旅行した時と同じように時間が経つに連れて深い思い出になっていくものです。節約志向のバックパッカー旅行もいいですが、ほんの少し予算を割り当てるだけで、旅は別次元の思い出になるのではないでしょうか。

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  1. バイク買ったったwwww

コメント

コメント(3) to “南米最後のバイクライフ”

  1. ダッカル

    通りすがりの者の初コメントです。
    スイングアームの付け根が折れて、よくぞサンチャゴまで辿り着けたと感心します。
    4000mを超える高所でのパワーダウンに興味があるのですが、体感的に125が50のカブくらいになる感じでしょうか。
    例えば最高速が低地で100km/hなら高地で70km/hしかでないとか。。。
    南米縦断に興味があります。400cc(Honda Falcon NX400)くらいが理想とは重々承知ですが、あえて125でゆっくり旅も良いかなと思いブログを見させていただきました。

  2. admin

    こんにちは。スイングアームのシャフトは折れた根元がなんとか引っ掛かっていたので助かった感じです。

    標高4000mぐらいなら、しっかりセッティングするようになってからはパワーダウンはあまり感じられませんでした。それ以上標高が上がると、10~25%ぐらいは体感的にパワーが落ちました。

    南米ツーリングを予定しているなら、チリスタートがオススメです。ホンダのXR125なんかも安く売っているし、準備が比較的楽です。

  3. ダッカル

    回答ありがとうございます。
    そういうものなんですね。
    日本はバイクもインジェクション化されてきましたが、南米ではまだまだのようですからね。
    (ブラジルはインジェクション化が始まったようですが、この国には興味なしです)

    長期南米の放浪は、現実的な諸問題があり何時になるかはわかりませんが、スタートはチリが良いとは以前から考えていました。

    残りの旅を楽しんでください。

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